こんにちは。3Dモデリング修行中のきんちゃんです。
3Dモデリングではちょっとした作業工程をミスしてしまうとかなりの時間ロスをしてしまうことを知りました・・・
私と同じ苦労をしてほしくないので今回のブログでは、船舶の配管図の3Dモデリングを行った過程を報告したいと思います。
これから3Dモデリングに挑戦する方や、挑戦していて苦戦している方々に見ていただければと思います。
それではご覧ください。
3Dモデリングのメリットについては前回の記事をご覧ください。
管一品図の3Dモデリング
まず私が最初に「管一品図」と呼ばれる図面の3Dモデリングを行いました。
船には数多くの配管が取り付けられていますが、その配管を加工するための図面を管一品図と呼びます。
↑2次元で描かれた図面を3Dモデリングすると
↓リアルな配管になります。
設計していく区画によってはこの管一品図が1000本を超えることもあります。
決められた社内ルールに沿って作業することで絵が形になっていくので、さくさく進めることができました。
装置図へ3Dデータの配置
管一品図の3Dモデリングの次の工程が「装置図」と呼ばれる配管のルートを記した図面に、モデリングしたデータを配置していきます。
私は2次元の図面がまだまだ理解できていません・・・
特に配管に角度がつき、斜めに上下している所は特に頭をフル回転させ乗り切りましたが、この配置していく作業には落とし穴がありました・・・
”基準”と”根拠” 3Dモデリングの落とし穴
この配置の工程で特に気を付けなければならないことが”基準”と”根拠”です。
配置の段階でずれない基準を決め、その基準をもとに最終工程の組み立てを行うのですが、
私は一品図から装置図にデータを配置していくときに、この基準点がズレ、
配置した図面の組み立てを行うと配管の絵がずれてしまいました。
また、なぜその配管をその高さに配置したのかという”根拠”を残していなかったので、
最終確認の時に自信がなく、最終チェックにも時間がかかってしまいました。
弊社のモデリングでの根拠は寸法線です。
私は作業途中に削除してしまいました。
私と同じ様に始められる方は、くれぐれもご注意ください!
次回のモデリング作業では特に気を付けます。
モデリングデータの組み立て
装置図へ配置の次は組み立てです。
装置図には平面・断面・側面と様々な視点から描いた図面がありますが、共通する基準があります。
その基準通りに配置した図面を組み立てていくと完成です。
↓の画像ではサポートと呼ばれる、配管の揺れを止める部材も作図しています。
配管同士がずれていたり、配管同士がめりこんでいたりすると配置の段階でのミスですので確認します。
まとめ
今回のモデリングでは時間が掛かってしまいましたが、周りの先輩方の指導もあり何とか形になってきました。
配管が立体的に見えることで整合性を確認することもでき、
船のことを知らなかった私でも3Dモデリングを行うことで
2次元の図面を見る力も同時に身に付いてきたと体感しております。
【必見】きんちゃんメモ
今後の教訓として3Dモデリングで重要なことを3つまとめます。
・配置していく上での”基準”
・なぜその場所に配置したのかという”根拠”
・(何度間違っても修正する!)あきらめないド根性
次回のきんちゃんの更新では、綺麗に完成した3Dモデリングの図面を紹介したいと思います!
有限会社小林船舶設計
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